2025年9月19日
映画「ガムにさよなら」の撮影2日目。この日は午前中のみ、都内某所の川原でのロケーション撮影に臨みました。前日の室内セットとは打って変わり、自然光の下での撮影は、新たな挑戦と発見に満ちた時間となりました。
空と音との、時間との勝負
現場に到着すると、空には今にも泣き出しそうな灰色の雲が立ち込めており、天気予報は午後から雨。私たちは時間との勝負を迫られました。
さらに、ロケーション撮影ならではの「音」の問題も発生。夏の終わりを告げる力強い蝉の声、そして近くの道路を走り抜ける車の音。これらがセリフと被らない奇跡の瞬間を狙って、キャストとスタッフは息を殺してテイクを重ねました。天候と音、二つの大きな壁を前に、現場には程よい緊張感が漂います。
同じ場所で、異なるシーンを生み出す工夫
今回の川原では、物語の中で、時間も場所も異なる複数のシーンを撮影する必要がありました。同じ場所でありながら、観客にそれを感じさせないために、監督を中心に撮影チームは知恵を絞ります。
カメラのアングルや役者の立ち位置を巧みに変えることで、全く異なるシーンとして切り取っていく。限られた条件下で、いかに多彩な画を作り出すか。チームの創造性が試される瞬間でした。
美味しいランチと、未来への仕込み
午前中の過酷な撮影を乗り越えた私たちを待っていたのは、近くの美味しいイタリアンレストランでのランチタイム。最高のパスタが、チームの疲れを癒してくれました。
そして、このイタリアンレストランで、私たちはもう一つの重要な「撮影」を行いました。それは、物語の後半で主人公が感情を爆発させ、破り捨てることになる思い出の写真の撮影です。数日後の撮影で使われる重要な小道具を、こんな形で撮影する。映画制作の面白いところです。
困難も多い一日でしたが、チームの連携と工夫で無事に午前中の撮影を完遂することができました。 一日一日、着実に作品が形になっていく手応えを感じています。引き続き、応援よろしくお願いいたします!
制作チーム I2U